活性化と抑制のバランスで制御される植物の多様な営みと、抑制因子を利用して植物の隠れた能力を効果的に引き出す技術が紹介されます。開催は横浜市立大学木原生物学研究所舞岡キャンパスのほか、zoomでも参加できます。
隠された能力を発揮するには、普通はそのスイッチを入れます。やる気スイッチ、パワースイッチ。でも、植物はとっておきの能力をいざという時だけ使うために、ふだんはスイッチを入れさせない仕組みを働かせているようです。
私たちが植物遺伝子の研究を進めていくと、植物の体内で日常的にいろいろな「抑制因子」が働いて、草丈や実の大きさ、脇芽の生長、暑さへの耐性、新しい芽の形成などを制御していることがわかってきました。
この講演では、活性化と抑制のバランスで制御される植物の多様な営みと、「抑制因子」を利用して植物の隠れた能力を効果的に引き出す技術をご紹介します。